偏差値2那由多

一般男性の公開ポエム

新型コロナウイルスに感染した

初めて”新型”コロナウイルスに感染した。最初に中国の武漢で見つかったのが2019年末とかのはずなので、3年かけてやっと感染したことになる。実に長いドッジボールだった。

ことの始まりは11月4日の朝、起きるとなんとなく乾いた咳をしていた。もともと百日咳を何度も繰り返してきたのと、昼頃には治まってきたので大きな問題だとは思わなかったのだが、夜に火鍋を食べに行く約束があったので一応抗原検査をした。陰性だったのでやはりいつもの百日咳だろうと確信して普通に食事に行った。

食べに行った火鍋は食べ放題だったので、野菜・豆腐・魚・豚・牛・羊・その他動物のよくわからん内蔵をごちゃごちゃに混ぜて食べた。一通り食べた頃にはだいぶ腹が膨れたのだが、僕の周りの人は皆全然満足していないらしく、今まで食べた分の倍くらい注文を始めててこれはおかしいぞと疑い始めた。僕はもとから少食気味だが、太ってるわけでもない他の成人男性の半分も食べれないのは流石に変だ。ただこの時点でコロナとは思っていなくて、よくあるストレス性の胃の不調か何かだと考えていた(僕は胃腸が非常に弱い)。

とにかくお腹がきつかったので、電車に乗ってかなり遠回りして歩いて帰った。とにかく消化しなきゃと焦っていた。あとまあ最近ハマってるGPSベースのゲームのクエストを消化したかったのもある。

家につく頃にはかなり息切れしていてヘロヘロになっていた。疲れたので休憩がてらPCのゲームを起動して遊んでいたのだが、30分もしない頃に頭がくらくらして集中できなくなってきた。

流石にこれはおかしいと思い熱を測ると37.5度と出てきて、もう一度抗原検査をしたところ陽性と出てきた。

初めてコロナに感染して、特に驚きはなかったが少し不安になった。もしも後で病院の世話になるとなったら保険はどうなるのかとか(この地域で医療機関に行ったことがない)、救急を呼ぶ必要が出たときにどういう手順が必要なのかがわからなかったのだ。

まあ調べればいいのだろうが正直めんどくさくなったので、火鍋で一緒だった人や後日会う予定だった人に連絡だけして寝た。後で聞いたが、他のメンバーは誰も感染していないらしい。結果論としては問題なかったが、非常に迷惑かけたなと反省してる。

 

11月5日。朝目が冷めたが体がおもすぎて起き上がらなかった。枕元に体温計があったので熱を測ったところ39.4度と出てきて、めんどくさいことになったなあと思った。

10時くらいになっても熱が全然下がらなくてしんどくなってきたので解熱剤を開けた。1時間くらいすると汗をかき始めて、昼過ぎころには37度くらいまで下がった。

安心するもつかの間、解熱剤が切れたのか体温がリバウンドして夕方には40度を超えた。オミクロン株で40超えることがあるんかと驚いた。

この後は寝たり起きたりを繰り返していたが、だいぶしんどかった。体はガタガタ震えるし鼻は詰まるし咳は悪化するしで息をするのも若干苦しくなってきて、結構やばいんじゃないかと焦りながら気合でなんとか凌いだ。

 

11月6日。朝起きると38.5度まで熱が下がっていた。寝る前に開けた解熱剤が功を奏したのか、若干気分が楽になっていた。食欲も少し戻ってきて、ヨーグルトとシリアルを食べたりした。

なにか生産性のあることが出来るわけではないが、Netflixでドラマを見たり軽くシャワーを浴びたりと、ある程度普通の行動は出来るようになった。38度を超えてはいるが、ベッドの上でずっと惨めな思いをするよりは全然マシな気分だった。

どうでもいいが、iPadにUSB-CのドングルをつけてPS4のコントローラーを刺したらPS4のゲームをリモートプレイ出来た。机の前に座るのがしんどかったのでとても助かった。

 

11月7日。37度台まで下がった。咳もある程度治まってきたし、食欲もだいぶ戻った。ただ何をするにしても集中ができないというか、頭がぼーっとしてしまうので一日安静にした。

11月8日。若干咳もあるが喉の痛みはほどんどない。熱も平熱。頭がぼーっとするのは続いているが、ちょっとずつ作業に戻ろうと思う。

特に家を出る予定がないのでもう少し自己隔離するつもりだが、週末になるくらいにもう一度検査をして陰性だったら外に出ようと思う。

 

今回のコロナに罹って思ったのは、このウイルスは本当に気まぐれで、いつ感染するのか予想出来ないということだ。重症化したり亡くなったりする人がいるので仕方ない側面もあるが、こんな不規則なウイルスに3年も振り回されるとは思っていなかったし、もうちょっと上手く対処出来なかったのかなとも考えてしまう。

僕の周りにはウイルス対策をみっちりしていて、外出は極力控える・外に出るときはマスク2枚重ねにしたり消毒液を持ち歩いたりしているのにだいぶ前に感染している人が何人もいる。僕に関して言えば、今年の3月あたりからどうでも良くなって手洗いうがいマスクを全部いい加減にしていたが、今の今まで感染しなかった(もっとも、どこかで検査したら陽性だったかもしれないが)。誰もマスク・消毒をせず社会距離も一切とってない密に密なイベントに何度も参加したが、特に何もなかった。

今回に関して言えば、オミクロン株の潜伏期間前に所謂「三密」に当たる場所に行った覚えがない。医学的・科学的な視点を無視して自分の経験だけで言うと、このウイルスに罹るパターンを論理的に説明する方法が一切思いつかないのだ。

 

なので、所謂「感染症対策」はやりたい人がやればいいんじゃないかと思っている。外出を控えたい人、マスクをしたい人、手指の消毒をしたい人はすればいいし、したくない人はしなければいい。

重要なのは感染症対策をしたい人としたくない人同士がお互いに押し付け合うようなことがないことで、例えばマスクをすることを強制したり、逆に消毒液を持ち歩いている人を嘲笑ったりしない世の中になってほしいと願っている。

当然、感染症対策をする人が多ければ多いほど集団が罹る確率は下がるだろう。それでも、対策をしようがしまいが個人の選択としてスルーすべき時が来たのではないか。どうせいつかは感染するし、感染したらそこそこ辛い可能性が高い。少なくとも、僕は今まで経験したどの感染症よりもキツかったので正直もう一度罹るのは勘弁してほしいが、そのために人と会うのを避けたり手がカサカサになる消毒液をベタベタ塗るのは全く割に合わないので、今まで通り適当に過ごそうと思っている。

逆に、人混みを避けて極力一人でいることが苦でなかったり、マスク消毒は日常茶飯事だという人はそうすればいい。その人の意見を変える気はないし、僕の生活スタイルに口出ししないでほしい。

こう言うと「みんなが好き勝手に生活すると病院が逼迫するのでは?」と言われるだろう。しかし、個人個人が納得できる生活スタイルで過ごすことが病院の逼迫につながるのであればそれは政治の失敗なので、政治家なり医療のポリシーを作ってる人に文句を言えばいい。ウイルスがこの世に出てからもう3年も経ったんだから、医療リソースの最適化が出来ないしわ寄せが僕らに来るのはあり得ない。

 

最後に、TwitterやDMで心配してくれた人たちには感謝している。熱で苦しいときの対処法とか教えてもらったりして非常に助かった。皆さんも体調にはお気をつけて。

 

(自分の経験談とそれをもとにポジショントークをしているだけなので、厳密な医学的検証は特にしていません。間違った事を言っている可能性があります)