偏差値2那由多

一般男性の公開ポエム

2021年コンテンツまとめ

2021年も終わりに差し掛かるので、今年の面白かったコンテンツを列挙して1年を総括する。あとおまけ程度に近況も書く。

2020年版はこれ

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2019年はこれ。

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サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-

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"幸福に生きよ"のその先、"幸福な生"を体現する"日常"

反哲学的でごく自然な日常の物語とは

一応これがサブタイトルらしいんだけど、まさしく"幸福に生きよ"の具体的な例を挙げたような、素晴らしい作品だった。

僕はなんというか芸術とかいうものに非常に疎くて、美術館には全く興味を持てないし、芸術家を自称する人と仲良くなった試しが少ない(決して嫌悪してるわけではない)。だからすば日々の続編(?)だからとはいえ、少し躊躇するものがあった。

結果的には非常に有意義な買い物だった。

僕たちは心のどこかで強い幸福を求めている部分があるが、実はそんなものは必要ない。絶対的な幸福など求めなくても、しんどい時にはか弱い神様が寄り添って、脚になって前に進む手助けをしてくれる。

よって「櫻の森の上を舞う」必要はない。櫻の森の下を歩めばいい。そういったことを教えてくれる作品だった。

もっと悩んでいた時期の自分に遊ばせたいとすら思えるくらいにはこのゲームに救われた。はやくサクラノ刻発売してくれ〜。

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うたわれるもの 二人の白皇

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Steamでセールだったので偽りの仮面と一緒にとりあえずポチった。初代はやってないけど、偽りの仮面から遊べると聞いたので軽い気持ちで遊んだところ、今年の1月の時間をほとんど食われてしまった。
RPGとギャルゲを足して2で割ったようなものと聞いて何も考えずに買ったが、想像と全く違うものだった。個人的には、マブラヴオルタネイティヴを引き合いに出せるようなゲームだと思う。

ただまあサクラノ詩とかと比べて脳を使うか使わないかという意味でいうとそこまで深いものではなくて、とにかくバチバチに熱い展開に夢中になったという表現が正しい。強いて言うなら運命と自由意志といったものがシンボルになっている気がするが、無理に考察をする必要もなく純粋に楽しめる作品だ。

「オシュトル」が「オシュトル」としての責務を全うする姿は非常にたくましくて、ちょいちょい入る日常シーン(もしくは休憩シーン)すらも愛おしく思える。とにかく絶対に飽きさせない工夫がそこら中にあって、プレイ期間中は自由時間にうたわれるもの以外をすることが困難だった。

戦争がテーマにあるゲームだけど、「とりあえず主要人物を殺せば面白いだろう」といった脳死の展開ではなく、一人一人の役目をしっかりと提示していて、かなり設定が練られたゲームだと感じた。

2022年にアニメ化するらしいので、割と楽しみにしている。偽りの仮面のアニメはボロクソ言われてるけど、Steins;gateほどではないにしてもアニメの時間内にゲームの内容をまともに落とし込んだ数少ないアニメ作品だと思っている。ただ二人の白皇は圧倒的にボリュームが大きいというか話の展開が早いので、2クールで収まるかは少し心配。

Dialogue+

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2019年結成当初からフォローしているいわゆる声優アイドルグループ(僕は声優アイドルグループという言葉があまり好きじゃないので、毎回「いわゆる」と前置きしがち)。

前々から曲は聞いていたが、演者の数名の名前と顔が一致する程度しか応援していなかった。ただ今年は初めてライブに行ったこともあり、大分ハマった。

新人声優のグループだけど有名所のアニソン作曲家陣が集まっているため、曲のクオリティは保証されている(少し身内感があるのは否めないが)。それでもって歌唱もダンスもしっかりしているので、追っかける理由としては十分だった。

ライブもMCの時間がほとんどなく、ひたすら踊って歌うだけで好感度が高かった。僕みたいに落ち着きのないオタクの欲しい物を理解しているけど、これは地味に労基案件なのでは。

ちなみに僕が応援しているのは青色担当の緒方佑奈さん。僕は努力を怠って生きてきたダメ人間なので、こういう可愛い人に「頑張るので応援してください!」と言われるとホイホイついていってしまう。

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Gang of Youths

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前からインディーの曲を断片的に聞きまくってるんだけど、今年は何故かこのアーティストが目に止まった。

曲調がいいっていうのもあるんだけど、かなり若い世代の苦悩みたいなのを書いてるものが多い気がする。泥酔してるときとか薬物をキメた後の不快な気分を参考に、どん底から這い上がるミレニアル世代〜Gen Z前半の息苦しさを表現している。

例えば上の曲の歌詞では

What can I do if the fire goes out?

Cause I don't know if I can live without

(炎が消えたら自分はどうすればいいのか?)

(これなしでは生きれる自信がない)

こんな感じで、僕らの世代が抱える言葉にしづらい・頑張って伝えてもわかってもらえないモヤモヤを「モヤモヤ」のまま歌にしているがうまい。

あんまり一つのアーティストを追うみたいなことはなくなったんだけど、2022年もGang of Youthsの曲は聞き続けると思う。

Ted Lasso

Ted Lasso' Could End Up on TNT, TBS After Apple TV+ Run – The Streamable

iPhoneを買ってからついてきたApple TV+の無料サブスクで見た作品の中で一番おもしろかった。Apple TV+に限らず、今年見た映像作品で一番おもしろかったかも。

大学アメフトのコーチがイギリスのプロサッカーを監督するというコメディ。コメディって紹介されてるけどどっちかと言うとヒューマンドラマ的な側面が大きくて、選手もスタッフもちょっとずつ成長していくのを見るのが面白い。

最初の方に出てる悪者っぽい人たちも実はみんないい人でした/いい人になりましたみたいなオチで、かなり性善説的なところがあるけど、それもそれで新鮮で楽しめた。

2期はあんまりサッカーやらないからちょいちょい批判されてたけど、よく考えたら僕はあんまりスポーツに興味がなかったので気にならなかった。

何が面白かったのか具体的に聞かれると正直答えづらいんだけど、ラブコメとスポーツと青春ドラマが凝縮されてるいい話だった。

サウナ

僕の周りの人が前からサウナに行ってたから真似してみた形なんだけど、思ってたよりハマってしまった。なんやかんや毎週必ずサウナに通っていた。

高温のサウナと10度前後の水風呂に浸かるのを何度も繰り返してトランス状態になるのが気持ちよすぎる。副交感神経が働くっていう話なんだろうけど、僕はこのリラックス状態がかなり続くみたいで、サウナ1回入るだけで2日位気分が落ち着くようになった。

あと僕の生活リズムが壊滅的で、つい最近まで昼の1時に寝て夜の7時に起きる最悪の生活をしていたので、早朝にやってるサウナを探してほとんど誰もいないところで瞑想するというなかなかないエクスペリエンスを得ることができた。

サウナに入ると肌が敏感になるのでちゃんと保湿をするようになり、前よりも肌が綺麗になった気がする(相対的な話で実際はあんまり綺麗じゃないんだけど)。あとサウナの気持ちよさを最大限にするために軽い運動も始めた。結果自分の健康に気を配れるようになったというのも大きい成果。

どちらにしても、結構長く続きそうな趣味(?)の一つになった。ただコンテンツに飽きてサウナとかにたどり着いちゃうあたり、自身の高齢化を感じる。

近況

2021年は割としんどかった。純粋に作業時間が去年の倍(たとえではなくガチで)になったのに加え、仕事を探したりしなきゃいけなくて自分の時間が取れないのが非常に辛かった。5割作業、3割求職、1割ツイッター、1割コンテンツみたいな時間の配分だった。あと寝る時間起きる時間がその日によってガタガタ変わって体調崩しがちになったのもマイナス。

ただコロナの影響で、全て自室のパソコンで完結したのは不幸中の幸いだった。これに電車に乗る時間とかソーシャル・タイムが追加されたらたまったもんじゃない。あと今のリモート環境を生かし、夏の1ヶ月だけ地方で過ごしたりして気分転換できたのも良かった。

僕の周りの人たちがちょいちょい他界して、仕事だ金だ恋愛だSEXだと社会の話ばかり聞くようになった年でもある。とはいえ僕自身もコンテンツに飽きてきてはいるんだけど、こうやって年末にコンテンツをまとめられる程度にはまだ辛うじて生きてる。

2022年はほぼ地元を離れる事になる。かなりQoLは下がると思っていたけど、もし今みたいに自室にこもる生活を維持出来るならばある程度は問題なさそう。とりあえずストレスレベルを下げればなんとか生きていける気がする。

人生が耐久戦みたいに感じるのがどうも気に食わないが、とりあえず面倒くさいことを考えるのは保留して刹那的に頑張るしか方法はない。2022年もこれくらい低い意識で生きていこうと思う。