2020年コンテンツまとめ
2020年に遊んだもの・消費したコンテンツで思い出に残ったものなどなど。2019年版と2018年版もあるよ。
1. 素晴らしき日々 〜不連続存在〜
結果は大正解だった。
章ごとに変わるナレーター、着々と明かされていく事件の真相、妄想と現実のコントラストなどなど、読み手を飲み込む要素が多すぎて、攻略中は四六時中このゲームのことを考えていた気がする。
皆守と由岐が持つ死生観、言葉と美しさと祈り、「幸福に生きる」とは……などなど、このゲームに散りばめられた言葉の数々はゲームが終わった後でも何度も考えさせられたし、僕の人生に衝撃を与えた数少ない作品の一つになった。
2. 安達としまむら
TLで話題になっていたから見た百合作品。安達がしまむらに想いを寄せ、不器用ながら頑張ってアプローチする物語。最初はどっちが安達でどっちがしまむらかわからないとか適当なこと言ってたが、気づいたらすっかりハマってしまった。
安達のあの不審者みたいな行動に妙な共感性羞恥心を感じる。たぶん、自分の行動も傍から見たらああいう風に見えるんだろう、などと変な妄想をしてしまうからだろう。反対に、しまむらの淡々としたナレーションには必ずしも共感できないが、自分が高校生だった頃に同級生の女子を見て「自分が彼女だったらこういったことを考えていただろう」と勝手に自己投影した存在に近い。さほど上がり下がりが激しいわけでもないのに気に入ったのは、この絶妙な共鳴現象から来ているのかもしれない。
どちらにしても原作を読み始めるくらいには好きになったので、アニメも続いてほしいと願うばかり。
3. World End Economica
フォロワーからSteamでもらった作品。近未来の「超市場原理主義」な月を舞台に、個人投資家の主人公が成長していく物語。
経済ネタは勿論、Episode 1~3にかけて主人公が成長(年齢的にも、所持金的にも)する中で変わる人間関係、月面における人体能力の制限など、設定がものすごく入念に練られているのがよく分かる作品だった。ちょうどマイケル・ルイス原作の映画にハマっていた時期でもあったので、わからない金融ネタを補完できたりして楽しめた。
4. Mr. Robot
優秀なセキュリティエンジニアであるエリオットがハッカー集団に所属して世界を操る話。
サイエンスフィクションかと思いきやどちらかというとサスペンス寄り、世界と戦う話かと思いきやどちらかというとエリオット自らと戦う話みたいな、すべての側面から絶妙な角度から期待を裏切りに来る面白い作品だった。結果的にかなりの人が死ぬし、展開は全体的に胸糞が悪いが、それでも納得の行くプロットだった。
5. アメリカ大統領選挙
コンテンツと言うにはおかしいと思われそうだが、アメリカ国民でない以上スポーツ観戦のように傍観するしかないという点からリストに追加する。
とにかく今年の選挙は民主党の候補者選びから総選挙までもが酷いとしか言いようがなかった。しかも、何故か選挙が終わってから2ヶ月がたった今でもまだ選挙結果に関する居座古座が続いているらしい。こんな気狂い沙汰を「コンテンツ」以外の言葉で表現することの方が難しい。
この件に関しては今年中に言葉がまとまる自信がないので、来年実際に大統領が変わるタイミングまでに別記事で文字に直したい。
その他
「コロナ」っていう単語を禁止カードにしたいくらいだが、なぜ2020年になって僕の生活がガラッと変わったかと聞かれたら「コロナ」としか答えようがない。そんなこと聞かれないけど。
当然だが、コロナで環境が良くなった人と悪くなった人、ゼロサムだった人に分かれる。悪くなったと言っても様々な度合いがある(家や仕事を失ったみたいなケースもあれば、単に「在宅作業だとなんか嫌」くらいの人もいるだろう)が、恐らく世の中の6~8割くらいの人は悪い方向に転がったんじゃないかと思う。
僕は幸いにもコロナで生活が良くなった側にいる。今までの環境で余計だと感じてたものがが「コロナ対策」の名目で省かれ、最も重要な部分だけが残った形だ。カットされたスイカのてっぺんの部分だけが残った感じ。以前よりも精神状態が非常によく、このまま今の調子が続けばいいのにと思う反面、コロナで生活がめちゃくちゃになった人が周りに何人もいて居たたまれない。2021年にはみんなが幸せになるエンドはあるのだろうか。
あとどうでもいいけど、2020年は文章よりコードのほうが圧倒的に書いた気がする。とはいってもこのブログも2019年から完全に放置してるし、コードを書く量が増えたからなのか文を書く量が減ったからなのかはわからないけど……
また雑な感じになったけど、良いお年を。2021年も死なない程度に頑張りましょう。