偏差値2那由多

一般男性の公開ポエム

2018年を振り返って

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気づいたら2018年が終わろうとしている。

本当にあっという間だった。

個人的には、ここ最近で一番印象深い1年となった。なんと言ってもやめたくて仕方がなかった大学を辞め、かなり自由な存在となったことは非常に大きい。

中学〜大学までの僕というのは思想や行動においてかなり制限された存在だった。というのも、本当にスパルタな環境にいた時間は短いが、空気を読んで周りと同化しなければいけないことが多かったのだ。同化している自分を反吐が出るほど嫌悪していたし、そんな環境から離れられた2018年はある意味夢みたいな時間だった。

また、僕の周りにも進学した人や休学した人、退学した人、就職した人や突然仕事をやめた人がいて、1年を通していろいろな人と関われた。今まで一切かかわらなかった人と仲良くなれたり、逆に仲良かった人と離れたりした。いろいろな意味で面白い新陳代謝だったと思う。

社会的にも大きな変化のある1年だった。「平成最後」をスローガンに多くの広告が出され、「東京オリンピックに向けて」を建前にたくさんの投資がされているような気がする。

そんな中世界情勢もちょっとずつ変わり、朝鮮半島情勢が米朝首脳会談により大きく変わろうとしたりシリアの米軍撤退が発表されるなど、まさに2016年から始まる鎖国の時代が始まるのをひしひしと感じていた。

そんな2018年の僕が何をしていたかと言うと、激動の時代の波に抗うことはせず、実家で暮らしながら週4~5でバイトをし、そこで得たお金で様々なコンテンツを楽しんでいた。

今の生き方が持続的には思えないが、制約だらけだった今までの生活よりは何十倍も幸せで楽しい。そんな僕がここ1年で出会ったコンテンツの中でも特に没頭できたものを列挙して2018年を締めようと思う。

 

バンドリ!ガールズバンドパーティ!

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ちょうど今年の正月に友達に勧められて嫌々ダウンロードして以来、ログインボーナスを取り忘れたことがない。
元々のアニメがそこまで好印象じゃなかったので遊ぶつもりがなかったのだが、「佐倉綾音さんがボーカルやってる」と聞いてダウンロードした。オリジナル楽曲がよかったのと知っている版権曲がたくさん入っていたこと、そして無料のソシャゲとしては最高級の音ゲーGUIを揃えていることに気づきどっぷりハマってしまった。魅力的なキャラとゲーム内イベントで飽きることなく楽しめる。

LVも含め多くのライブイベントに参加した今、バンドリなしの生活は想像できない。

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オタクと富士急ハイランドのガルパコラボ行ったときの写真。まさかテーマパークに来るとは思わなかったけど、めちゃくちゃ楽しかった…… ちなみに僕はモカちゃん推しです。

 

ゾンビランドサガ

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2018年は例年通りたくさんアニメを見たわけだが、個人的に一番おもしろかった。ここ2,3年で一番と言っても誇張表現ではなかろう。

僕みたいにアニメ飽きた人がたどり着くアニメなんだろうなあと思う。アイドルアニメとかラブコメとかもうお腹いっぱいだし、でも頑張ってる女の子を見たいっていう矛盾したワガママを解決してくれる面白い作品だった。

勝手な仮説なんだけど、みんな一度死んでるっていう前提があるからこそ無駄にポジティブなあの雰囲気に説得力があるんだろうなあと思う。

特に7話の絶望的にギクシャクした状況を打開しつつ、トラウマを乗り越えるあの演出は久しぶりに感動できた。最終話の立ち直りも含め、全く見通しがわからないあの感じはアニメのテンプレに飽きた僕にはよく刺さった。

劇中歌もめちゃくちゃいいし、周りに布教しまくってる。やっぱりいいアニメはみんな見てくれる。佐賀行きたいなあ。

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マブラヴ オルタネイティヴ

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以前少し記事を書いたから割愛するが、今までやったゲームの中でもトップ5には入る良作だった。

途中の展開がアツすぎて一日中マブラヴのことを考えていたし、終わってからも酷い喪失感を味わった。

グラフィック的にもグロいし展開もどうしようもないくらい暗いが、そんな絶望の中でも進む主人公一同は純粋にすごいと思った。久々に死について考えさせられたし、マブラヴはある意味教養なのかもしれない。

 

種子島

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10月に一人旅で種子島に行った。前から行きたいとは考えていたのだが、やはり地理的にも時間的にも合わずなかなか行けなかった。今となっては何でもっと早く行かなかったのだろうという気持ちが強い。

これに関しては全て羅列しても長くなるだけなのでまた今度じっくり記事を書こうと思う。

 

Good Will Hunting

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今年観た映画の中で一番面白かった。とは言っても、僕は基本映画を見ないから、少ない母数のうちの一番なんだけどね。

97年の映画らしいが、今でも全然見れる良作。MITで清掃員として働く高卒のチンピラが、実はバケモノ級の天才だったという話。心理士とのカウンセリングで持つもの持たざるものの葛藤を上手くコントラストした、非常にいい作品だった。

 

その他

ZAQやFlowersのライブに顔を出したりした。実は今年になるまでオタクライブに行ったことがほとんどない。地方や海外に住むことによる地理的な制限があったのもあるが、そもそもアニソンを生で聴くという発想そのものがなかったからだ。

夏・冬コミや他の同人即売会にも行けたし、オタク活動の観点で言ったら面白い1年だったと思う。

 

というわけで良いお年を。流石に来年も無職ってことはないだろうけど、無職一周忌は迎えそう。そのときには改めて無職に関する振り返りでもしようかな。

来年はもうちょいブログ書こうかなとも。まあいつも通り気が向いたらのスタンスで。

非技術者がUserStream停止危機を考察する

TwitterはUserStreams APIを8月に停止するらしい(正確には廃止ではないが、デベロパーが似たような機能を継続して使用するには月に何十万も払わなければいけないらしい)。

元々は5月中に停止する予定だったのが6月まで延期になり、そしてまた延命したけど8月で完全に廃止される雲行き。

 

UserStreamが何かざっくり説明すると、サードパーティ製のTwitterクライアントでタイムラインが文字通り「川のように」流れる技術だ。自分でタイムラインを更新しないでも、誰かがツイートを更新したらリアルタイムでタイムラインが自動的に更新される。Tweetbot, TheWorld, YoruFukurouなどのアプリを使ってみたら分かるだろうが、特にフォローが多かったりフォロワーのツイート数が多い場合には非常にパワフルなのだ。

僕はTweetlogixというiOS向けのマイナーな有料クライアントを6年以上愛用しているが、UserStreamがなければここまで長く使うことはなかっただろう。僕はTwitterでの会話が8割型空中リプなので、タイムラインが自動更新されないと話している相手が何を言ってるのか見づらい。

特にスマホやデスクトップ版の公式クライアントはタイムライン表示がぐちゃぐちゃで兎に角タイムラインを追いかけるのが面倒くさい。それと比べ、UserStreamは更新された順に流れてくるので見やすい。

だからこそ、僕みたいに一日何時間もTLに張り付いてるユーザーからするとUserStreamの廃止というのはある意味死活問題なのだ。

 

UserStreamの廃止の延期が決まった時、Twitterのデベロパー向け広報アカウントが妙なツイートをした。

 UserStreamなどに置き換わるAccount Activity APIにはストリーミング機能がつかないという。そこまでは知っていることなのだが、何故ストリーミング機能を付けてないかというと「現在動いているアプリの内1%しか使っていないから」だそうだ。

僕はこの"アプリの内1%(1% of monthly active apps)"という表現が気になる。これが何を指しているか色々と解釈できるということだ。

これに関しては、有り得そうな:

  1. 現在ある全てのクライアントのうちの1%
  2. 全体のアクティビティのうち1%
  3. 全体の端末を見て、そのうちUserStream製のアプリを使っている割合が1%

の3通りに解釈できると思う。そしてそのままの意味で読めば1が正解なのだろうが、僕は3を暗示しているのではないかと推測する。

だって1に関してはすごく嘘っぽいんだもん。僕が知ってるクライアントは、公式のクソアプリ以外は大体UserStreamを使っているし、Favstarみたいな「TLを眺めるためのアプリ」でなくてもUserStreamに頼り切ってる部分がある。大体Twitterを使って面白いものを作ろうとするとタイムラインがリアルタイムで更新されないと困るものが多いんじゃないかな。

僕の発言を裏付ける証拠があるかって言われたらないんだけど、感覚的に今動いてるアプリの1%しかストリーミングを使ってないって言われたら流石に嘘だろと思ってしまう。

2に関しては"apps"という言葉をわざと使っているので多分違う。

だから僕は3を示してるのではないかと考えている。実際に考えてみたら、今動いているスマホやパソコンのうち1%しかUserStreamが入ってませんよって話だったら何となく想像がつく。僕の同級生とかがTwitterやる時は大体みんな公式アプリを使っているし、TheWorldとかShootingStarって言われても全く別の次元の話だと思う。

 

ここで何故TwitterがUserSteramを廃止するのか考えなければいけない。

技術的なことはよくわからないけれども、聞いた話だと兎に角今の使用がTwitter側のサーバーに負担がかかりすぎるから、負担を分散させるための新仕様が今回のAPIだという。

しかしTwitterは”アプリのうちの1%(Monthly active apps)”があたかも微々たるものかのように説明している。Twitterの説明を鵜呑みにする場合、サードパーティ製のクライアントがTwitter側に負担をかけているという主張と矛盾する。

 

サードパーティ製クライアントを使うのは誰か

ここからは仮説だが、Twitterの先程の告知ツイートはあながち嘘ではないが"Monthly active apps"のうち1%という表現が不適切だったのでは、と思う。

僕はTwitterがUserStreamを止める真の理由は、サードパーティ製クライアントのユーザーを無理矢理公式アプリに誘導し、広告で金をむしり取ることだと思っている。そしてその真意を隠すため、あのような不適切な表現をしたのだろうと考察する。

 

サードパーティ製のクライアントを使うユーザーが誰かと言うと、(自動だろうと主導だろうと)恐らく殆どが僕みたいに一日中TLに張り付いてる連中だろう。公式クライアントでも十分事足りるんだけど、やはり一日中使うとなると流石にカスタマイズしたくなるものだ。もちろん、ローソン公式のルーレットとかもUserStreamなしではありえない。

つまりサードパーティ製のクライアントのユーザーの頭数でみたら全体の1%でも、実際のアクティビティの量で見たらもっと多いはずなのだ。

そしてTwitter本社はその人達が公式アプリを使わないことにより広告収入を得ることが出来ない。この”失わた”広告収入を回収する方法は、サードパーティ製の魅力を潰して公式クライアントに移動させる他ないのだ。サードパーティ製アプリを使う大きなメリットの一つがUserStreamなこともあり、これを本社側が潰すと莫大な効果を生み出すこと間違いなしだ。

ローソン公式やソシャゲの一日一回プレゼント応募ルーレットとかは各自開発するだろうから、その都度金を巻き上げればいい。

公式アプリがUserStream非対応なことを踏まえると、Twitter本社からしてUserStreamはさぞ迷惑な機能なんだろうと察する。

 

つまり

TwitterがUserStreamを止める本当の理由は「負担がかかるから」ではなく「広告収入的に金にならないから」だとわかる。

個人的には、2012年以降毎度改悪される公式アプリの仕様にはウンザリしているが、まあ一応目をつぶることにしていた。一番アクセスしやすいのが公式なのだが、嫌ならばTweetlogixとYoruFukurouがあるので特別文句をいうことはなかった。

しかし最後の砦だったサードパーティ製ののクライアントの方までメスを入れるとなると、こちらも黙ってはいられない。何とかしてでも止めないとと思う。

あくまで主観でしかないが、Twitterが経営不振だというのならばUIの改悪を辞めて公式アプリをより魅力的にすべきである。時系列的にあべこべに表示されるタイムラインや”○○さんがいいねしました”のようなFacebookのパクリ仕様など誰も求めていない。こういう間違った選択を続けてきたからサードパーティー製のクライアントにユーザーが逃げていくのに、収入がないからサードパーティーを潰すってやり方には全く賛同できない。今回の件で受けたバッシングを元に反省してほしい。

 

#BreakingMyTwitter のハッシュタグで多くの人が本社の暴走を止めようと試行錯誤している。この話に共感した人は、Twitterでもっと多くの人にUserStream危機を広めてほしい。そして何より、UserStream停止が却下される(もしくは似たような機能を持つ技術の登場)ことを願う。

twitter.com

 

参考:

apps-of-a-feather.com