偏差値2那由多

一般男性の公開ポエム

FlowersアコースティックLIVEに行ってきた

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6/14に行われたFlowersのプレミアムアコースティックLIVEに行ってきた。Flowers全編に関するネタバレ少し入るよ。

 

形式上はFlowersの画集Couleurの発売記念ライブなんだけど、冬編まで全部終わったので多分最初で最後のライブ。

個人的に好きな作品のひとつなのでずっと前から絶対行きたいと思っていた。親切な方にライブのチケットを取るいろはを教えてもらい行くことが出来た。

 

ライブの全体的なイメージは、ものすごく産業的というかベルトコンベア的というか、とにかくスタッフから客までみんな一つの流れに任せてる感じだった。

整理券番号順に呼ばれチケットを切り、入った順でギュウギュウに詰められた小さなパイプ椅子に2時間以上座り続けるという中々変わった仕様。よくあるピアノの演奏会とアイドルのライブを融合したような非常に奇妙な空間だった。

劇中も役者のフリートークとかは一切なく全部スクリプト通りにやってるみたいで、美術館の雰囲気も含め厳しい校則の聖アングレカム学院を彷彿とさせる仕様だった。

 

ややネガティブな印象から始まったけど、最終的にはすごく満足できるものだった。

最初の歌唱パートでは、霜月はるかさんと鈴湯さんがピアノとリュートの伴奏でシリーズのOP/EDを春から冬まで歌うというもの。ふたりとも歌声がきれいなので相変わらず癒やされる。

ちなみに僕は夏編OPの「夏空の光」のあたりでもう感慨深くなってた。生演奏で聴けたからというのもあるんだけど、僕が今までしっかりと歌詞を聞いたことがないからかもしれない。ずっとえりかの曲だと解釈してたんだけど、もしかしたら1番と2番でえりかと千鳥の気持ちを交互に混ぜ合わせてるのかな?って考えたら素朴な気持ちになった。

夏空の光を聞いてる時、冬編でえりかが”親父との確執”と確執の定義について語ったことを思い出した。

確執ってのは、お互いに自分の意見を強く主張して譲らないこと。そのために生じる行き違いをいうんだよ

これって夏編における千鳥との関係の風刺だよね?そしてこの確執の終着点が”連れて行って””守りたい”の関係。

確執が解決できなかった八重垣家とうまく解決できたアミティエとの関係を対比した曲だとしたら、それはすごく悲しい話でもあるし、同時にハッピーエンドでもある。”親父との確執”についてつらそうに話すえりかを思い出してすすり泣いてた。

秋編OPの「虹の魔法」にも心をつぶされた。前から何度も言ってるように僕は個人的に八代譲葉という人物の思考や行動の8割に共感するところがあるので、彼女がどのくらい臆病で他力本願なのか、それを自覚していても手に入れたいものがあるという気持ちがひしひしと伝わってくる。

とにかく曲を聞きながらゲーム内の思い出が流れてきては心が揺さぶられるといった現象が何度も起きていた。

 

2部の朗読会も素晴らしかった。

第一章は”三角関係”の利害において対立しているマユリと立花の回。すごく当たり前の感想だけど、4作全部やったらどれだけ立花が報われなかったかがわかる。ハッピーエンドではあるけど全員の幸福が満たされたとは限らない。僕は冬編が終わった段階で、立花の気持ちについてはハッピーエンドではないと思っていた。

だから聖母祭の役割分担についてわざわざ触れたのは結構意外だった。夏編からちょっと不安定だった立花が「全く気にしてないよ!」といい切ってしまったら、それだけで作品が崩壊してしまう。少なくとも僕は冬編で消化不足感があった立花への疑念はトータプルクラの合唱で晴れた。

第二章の「恋の魔法」では譲葉とネリネ、沙沙貴姉妹の再開。僕はえりちど以外だとゆずネリのコンビが大好きなので、その朗読を生で聴けたのは感激だった。僕は何でもかんでも黒白付けないと物事を見分けられない人間なので、譲葉の迫力のある声とネリネの優しい返しを繰り返し聞いてるととても落ち着く。

沙沙貴姉妹の成長もすごい。後でポストカード見た時も思ったけど、こいつらが一番成長してる。秋編からずっと姉妹の関係はゴニョゴニョゴニョゴニョベーとしていたが、ここでようやく二人が別々に旅立ったんだなとわかった。特に苺が全く関係ない人に恋をしているというのも、ある意味イレギュラー。

最後に流れた虹の魔法とchaleurの合唱をもよかった。話の流れからゆずネリも沙沙貴姉妹も成長の裏で守り続けてきたも大切な何かがある。言葉にできない大切にしてきたものをああいう形でギフトにする

ダリアとたまきの朗読は結構意外な関係が多かった。実はスノウホワイトは押入れに入れたままだから何とも言えないけど、これだとえりかのダリア√が報われないじゃん……とちょっぴり思った。まあ浮気性のえりかが報われてもしょうがないんだけど。

最後のFLOWERSの三重唱。変な表現だけど、娘を卒業式に出す気持ちってこんな感じなのかなあって勝手に想像していた。これ聞き終わったらこの作品も一端終わるんだなと考えると少し寂しくなる。

 

ライブの内容のほか、客はもちろん声優陣一人一人がFLOWERSという作品がすごい好きなんだなっていう気持ちが伝わってきた。

やっぱり声のプロとは言え、どうでもよい作品だったらどうでもよさそうなトーンが聞こえるだろうし、好きな作品だったらよりオーセンティックに聞こえる。聞き流しをしてたら気づかない違いだが、ちゃんと聴けばわかる。ゲームのようにビジュアルがないのに声と声優の顔の動きだけであそこまで朗読の情景を簡単に思い浮かべられる当たり、この作品が愛されてるんだなというのがわかる。

 

冬編の最後で譲葉が蘇芳に別れを切り出す際に言った言葉がある。

僕はね、蘇芳くん。場所や人は目じゃない。暖かさや匂いで覚えたいんだ。一度視たら忘れられない性分だから目じゃなく心に残したい

残念ながら彼女のように一度見たものを細部まで完璧に覚えるほどの能力はないけれど、僕も情景を記憶するのは優れている方だ。だから僕も無機質なものよりも雰囲気や人の温度をより多く取り込みたいという気持ちがある。

僕はこのライブでそういった情熱をたくさん感じた。最初は無機質でベルトコンベアなライブだと思ったのになんやかんや心に残ったということは、多分キャストの情熱によるものだと思う。

ここまでキャストに愛された作品を追い続けて正解だったと確信した。やはりキャストが楽しそうに声を当てている作品は面白い。実際に声を聞いてそれがわかったので非常に嬉しかった。

 

以下、アートギャラリーの写真の一部。

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えりちどの指

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制服シリーズ。個人的に秋が一番好き。

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ステージの上。

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買っちゃった。

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個人的に一番好きな絵。えりちど推しなのに、この絵は不覚にもすごくピピッときた。秋と冬の間、この二人に何があったんだろうね。

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うーん標本

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やっぱりこの空間に戻りてり。

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まあ戻れないんですけど。またFLOWERSのイベントが有るといいな。