偏差値2那由多

一般男性の公開ポエム

インターネットで調べ物するのが嫌になることがある

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たまにインターネットで調べ物するのが嫌になることがある。

最近のインターネットは本当に使いものにならないことがある。本来、インターネットはもっと情報を簡単に渡しあえるものとして機能するはずなのに、それが機能しないことが度々あるのだ。

 

例えば僕は中学の頃からニキビが酷くて、特にストレスが溜まったりすると一気に顔が酷いことになっていた。かなり悩んでいたので、インターネットでニキビの直し方などを調べてみた。

検索結果は本当に酷いものだった。どのサイトを見ても同じようなニキビの解説をした後、僕に美容製品を押し売りしようとしてくる。

確かに、これを買うことである程度ニキビは治るかもしれない。しかし、どれだけ効果があるのかわからない製品に毎月何千円も課金しろと言うのがあまりにも胡散臭いのだ。石鹸だけでなく乳液や化粧水、よくわからないオイルとあれこれ買うと月に数万かかりそうな域だ。

僕は皮膚科でもらった塗り薬を使ったところ、完全には治ってないが前よりはニキビが増えることは全然なくなったし、肌も前よりはきれいになった。インターネットで月に高いカネを費やしてまでニキビ対策する必要などなかったのだ。

こういった美容・医療問題に関してインターネットに頼ろうとすると本当にろくでもないものばかり出てくる。ニキビだけでなく、他の身近な医療的な悩みを検索するとキューレーションサイトばかり出てきて、本質的に僕が求めているものがなかなか出てこない。もっと低コストでわかりやすくて根拠のある解説があるものを探しているのに、医学の知識に乏しそうなライターがコピペしながら書いたとひと目で分かるステマ記事ばかり目につくのでなかなか頭にくる。

僕は、一段落が一行で終わる医療記事は読まないことにしてる。本当に時間の無駄なのだ。

ニキビってだけでかなり悪質だと思う(顔はファースト・インプレッションに影響を与えるもののだけに)が、それがもし深刻な医療問題でも起こっていたとしたら余計におかしいと思う。本当に細心の注意を払う必要があるものをダシにしてまとめサイトが商品を売りつけるようなのはあってほしくないし、もしあったとしたらインターネットに殺される人がいるかもしれないと考えると気持ちが悪い。

 

同じように、中国や韓国のことを調べても面白いほど駄目なものばかりでてくる。

インターネット上には「正気か?」と思うほど半島や大陸が嫌いな人が信じられないほどいる(もちろん、実はそこまで大した人数じゃない可能性もあるが)。最近将棋で話題の藤井四段が豚キムチうどんを食べた事を理由に「在日だ!」と叫んでいた人がいたが、とにかく嫌韓・嫌中の人の中には過激な人がいて、それもたくさんいるのだ。

僕は日本人という意識はあるが、日本の現在の国家(というよりはNation-stateといったほうが的確)に対しては全く帰属意識がないので、「在日や中韓が日本をダメにする!」といった主張はあまり理解できない。それに仮に在日の人をボコボコに迫害したり逆に過剰なまでに甘やかしたとしても、僕の生活が無条件によくなったり悪くなったりするとは考えられない。実際、殆どの人の生活や生き方に影響をおよぼすことはない。そういった意味で、僕はこういった問題にかなり無関心だ。

だからインターネットで真面目に中国や韓国の事を調べたときに「また韓国がアホな事をした」「在日死ね」「○○は在日だ!」という事ばかり出てくると心底うんざりする。僕が知りたい情報は教えてくれない代わりに、まとめサイトのくだらないアンチコメントばかり見せられるとすごく迷惑なのだ。

確かに中国や韓国の人がおかしなことをすることもあるし、在日外国人の人が日本で悪さをすることはあるんだろうけど、それは中韓に限定した話じゃないし純日本人だってたくさん悪さをする。はっきりいって、どうでもいい話なのだ。

 

ニキビの話にしても中韓の話にしても、僕の調べ方が悪い可能性も否めない。そりゃインターネットって言ったってGoogleだけじゃないし、調べ方によって出てくるものだろう。でも、逆に考えてそんなに複雑で高度な検索をしなきゃいけないってことは、一部の分野はインターネットで調べ物するのに向いてないってことだ。

そりゃ論文とかを漁って読むのもいいかもしれない。毎月ジュースを1杯飲む金を諦めさえすれば世界中の良い論文を読める時代だから、そうやって課金して学術的に調べ物をするのはいいだろう。ただ、それだと「気軽にちょっとした調べ物をしたい」といった欲望に反する。

何をどう答えても、インターネットとしてあって欲しい姿から離れているのだ。

もしも知識不足だけが原因でまとめサイトの勧める商品に毎月数万円課金したり、インターネットにある中韓や在日の情報だけを鵜呑みにしてネトウヨの思想に走る若者がいたら、それはとても残念なことだと思う。

こういった「調べ物をしてもクソみたいな情報しか出ないことがある」「クソみたいな情報を鵜呑みにしちゃう人がいる」という現実を見ると、インターネットリテラシーを徹底した教育が必要なのかなあ、って考え始めた。