偏差値2那由多

一般男性の公開ポエム

平成のカラーとは

f:id:i5nb:20190430230314j:plain

僕はあまり強く意識していなかったけど、TwitterのTLを見る限り平成がもうすぐ終わるらしい。

5月1日に平成が終わるらしいけど、元旦のように午前0:00の日付が変わるタイミングで元号が変わるのか、それとも5月1日の12時ちょうど、みたいな適当なタイミングで変わるのかは知らない。もしかしたらこの記事を書いている今既に元号が変わったのかもしれない。どちらにせよ、大体今から10時間20時間する間には一旦時代の区切りが発生するのは確からしい。

 

ぶっちゃけた話何時何分に元号が変わるというのはクソほどどうでもいいんだけど、平成に生まれたニンゲンとしては少し気になることがある。それは、今から10年20年した先の僕らが平成という時代をどう見るか、ということだ。

もしくは、平成をほとんど生きていない世代の人達(つまり、ここ数年で生まれたような子ども達)が平成をどうイメージするのかというのが非常に気になる。

例えば平成一桁年に生まれた僕としては平成の半分くらいは辛うじて記憶にあるが、前半の部分は殆ど知らないし、昭和の話までなると人の話と昔の映像でしか確認していない。ただ一つ言えるのは、昭和という時代には確実にカラーがあって、その時代を生きてきた人達には共通する記憶がありそうだということだ。

正確に言うと、昭和というのは平成の倍もあるので、60年間一貫したカラーがあるとまでは言い切れない。しかし、少なくとも昭和前期(1955年くらいまで)と後期(1980年代まで)に分けると何となく共通するカラーがある。

昭和前期と言われると真っ先に思いつくのは当然華やかだった大日本帝国と、それを全て潰された第二次世界大戦だ。多少誤差があれ、この時代を生きた年配の人達は口を揃えてこの話をする。よっぽど彼らの記憶に刻まれたんだろうなと思う。

昭和後期はどうだろう。この時期を生きた人達の話になると昭和前期の人達よりも多少パーソナルになるが、それでも高度経済成長の中必死に頑張った話と、バブルで浮かれていた話をよく聞く。かなりノスタルジーバイアスがかかっているが、それでも話に華があると思う。

 

平成はどうだろうか。

20年先に酒を飲んで昔話をするときに(もっとも、その時には酒を飲む風潮がなくなってるかもしれないが)、我々平成を生きてきたニンゲンは共通の話題で盛り上がれるだろうか。盛り上がれたとして、それは明るい話題なのだろうか。平成を生きてきたニンゲンがカラオケに行った時にみんな絶対わかる「あの曲」とは誰の曲だろう。

「平成」を象徴するものとはなにか、という問いに対してナイーブな答えはインターネットだろうが、令和になってもインターネットは続くだろう。昭和のイメージがテレビやラジオではないと同じようにインターネットが平成の象徴になるとは考えにくい。

そうすると次に何となく出てくるのは就活氷河期やブラック企業のような経済の停滞を示す単語や熟語だ。「失われた10年/20年」という不吉な言葉を聞くようになってからしばらく経つが、個人的にはこのようなイメージが先行するのではないかと心配している。

バブルの時代を生きた人達の話を今まで散々聞かされたが、正直全然想像ができない。50前後の人達と30~40くらいの人達が20代の時の話をすると、あまりにも話がかけ離れていて反応に困る。そもそも50代の人達が話すように日本が盛り上がってるところを見たことがないし、盛り上がってたとしたらその場にいる半分くらいは中国人観光客だろうと思っている。

少なくとも昭和ほど今の日本が活気に満ちているとは到底考えられないし、昭和後期よりは圧倒的に暗い時代だった気がする。もちろん昭和後期を生きたわけではないから断定はできないけど。だとすると、その暗さや世知辛さそのものが平成の象徴となる可能性は大いにある。

 

どちらにしても、20年後に平成をどう振り返るかはその時にならないとわからないだろう。もしかしたら昭和のような共通認識がそもそも存在しないかもしれない。

ただもしも存在するとしたら、それはかなり暗いものである可能性が高い気がする。そういった意味では、今の天皇は少々不憫な気もする。

あとで振り返った時に平成のカラーがどんなものになるかはわからないけど、どちらにせよ次の時代がもっといいものになるといいね。

2018年を振り返って

f:id:i5nb:20181123024206j:plain

気づいたら2018年が終わろうとしている。

本当にあっという間だった。

個人的には、ここ最近で一番印象深い1年となった。なんと言ってもやめたくて仕方がなかった大学を辞め、かなり自由な存在となったことは非常に大きい。

中学〜大学までの僕というのは思想や行動においてかなり制限された存在だった。というのも、本当にスパルタな環境にいた時間は短いが、空気を読んで周りと同化しなければいけないことが多かったのだ。同化している自分を反吐が出るほど嫌悪していたし、そんな環境から離れられた2018年はある意味夢みたいな時間だった。

また、僕の周りにも進学した人や休学した人、退学した人、就職した人や突然仕事をやめた人がいて、1年を通していろいろな人と関われた。今まで一切かかわらなかった人と仲良くなれたり、逆に仲良かった人と離れたりした。いろいろな意味で面白い新陳代謝だったと思う。

社会的にも大きな変化のある1年だった。「平成最後」をスローガンに多くの広告が出され、「東京オリンピックに向けて」を建前にたくさんの投資がされているような気がする。

そんな中世界情勢もちょっとずつ変わり、朝鮮半島情勢が米朝首脳会談により大きく変わろうとしたりシリアの米軍撤退が発表されるなど、まさに2016年から始まる鎖国の時代が始まるのをひしひしと感じていた。

そんな2018年の僕が何をしていたかと言うと、激動の時代の波に抗うことはせず、実家で暮らしながら週4~5でバイトをし、そこで得たお金で様々なコンテンツを楽しんでいた。

今の生き方が持続的には思えないが、制約だらけだった今までの生活よりは何十倍も幸せで楽しい。そんな僕がここ1年で出会ったコンテンツの中でも特に没頭できたものを列挙して2018年を締めようと思う。

 

バンドリ!ガールズバンドパーティ!

f:id:i5nb:20181231224253j:plain

ちょうど今年の正月に友達に勧められて嫌々ダウンロードして以来、ログインボーナスを取り忘れたことがない。
元々のアニメがそこまで好印象じゃなかったので遊ぶつもりがなかったのだが、「佐倉綾音さんがボーカルやってる」と聞いてダウンロードした。オリジナル楽曲がよかったのと知っている版権曲がたくさん入っていたこと、そして無料のソシャゲとしては最高級の音ゲーGUIを揃えていることに気づきどっぷりハマってしまった。魅力的なキャラとゲーム内イベントで飽きることなく楽しめる。

LVも含め多くのライブイベントに参加した今、バンドリなしの生活は想像できない。

f:id:i5nb:20181231224029j:plain

オタクと富士急ハイランドのガルパコラボ行ったときの写真。まさかテーマパークに来るとは思わなかったけど、めちゃくちゃ楽しかった…… ちなみに僕はモカちゃん推しです。

 

ゾンビランドサガ

f:id:i5nb:20181231224959p:plain

2018年は例年通りたくさんアニメを見たわけだが、個人的に一番おもしろかった。ここ2,3年で一番と言っても誇張表現ではなかろう。

僕みたいにアニメ飽きた人がたどり着くアニメなんだろうなあと思う。アイドルアニメとかラブコメとかもうお腹いっぱいだし、でも頑張ってる女の子を見たいっていう矛盾したワガママを解決してくれる面白い作品だった。

勝手な仮説なんだけど、みんな一度死んでるっていう前提があるからこそ無駄にポジティブなあの雰囲気に説得力があるんだろうなあと思う。

特に7話の絶望的にギクシャクした状況を打開しつつ、トラウマを乗り越えるあの演出は久しぶりに感動できた。最終話の立ち直りも含め、全く見通しがわからないあの感じはアニメのテンプレに飽きた僕にはよく刺さった。

劇中歌もめちゃくちゃいいし、周りに布教しまくってる。やっぱりいいアニメはみんな見てくれる。佐賀行きたいなあ。

www.youtube.com

 

マブラヴ オルタネイティヴ

www.youtube.com

以前少し記事を書いたから割愛するが、今までやったゲームの中でもトップ5には入る良作だった。

途中の展開がアツすぎて一日中マブラヴのことを考えていたし、終わってからも酷い喪失感を味わった。

グラフィック的にもグロいし展開もどうしようもないくらい暗いが、そんな絶望の中でも進む主人公一同は純粋にすごいと思った。久々に死について考えさせられたし、マブラヴはある意味教養なのかもしれない。

 

種子島

f:id:i5nb:20181231230339j:plain

10月に一人旅で種子島に行った。前から行きたいとは考えていたのだが、やはり地理的にも時間的にも合わずなかなか行けなかった。今となっては何でもっと早く行かなかったのだろうという気持ちが強い。

これに関しては全て羅列しても長くなるだけなのでまた今度じっくり記事を書こうと思う。

 

Good Will Hunting

www.youtube.com

今年観た映画の中で一番面白かった。とは言っても、僕は基本映画を見ないから、少ない母数のうちの一番なんだけどね。

97年の映画らしいが、今でも全然見れる良作。MITで清掃員として働く高卒のチンピラが、実はバケモノ級の天才だったという話。心理士とのカウンセリングで持つもの持たざるものの葛藤を上手くコントラストした、非常にいい作品だった。

 

その他

ZAQやFlowersのライブに顔を出したりした。実は今年になるまでオタクライブに行ったことがほとんどない。地方や海外に住むことによる地理的な制限があったのもあるが、そもそもアニソンを生で聴くという発想そのものがなかったからだ。

夏・冬コミや他の同人即売会にも行けたし、オタク活動の観点で言ったら面白い1年だったと思う。

 

というわけで良いお年を。流石に来年も無職ってことはないだろうけど、無職一周忌は迎えそう。そのときには改めて無職に関する振り返りでもしようかな。

来年はもうちょいブログ書こうかなとも。まあいつも通り気が向いたらのスタンスで。